中国が推進する「アーバン・リニューアル」とは上海賃貸住宅アパマンショップベターハウス
華南理工大学の巫喜麗准教授は、「アーバン・リニューアルとは主に、都市化の発展が成熟期に近づいた時に、メンテナンス・リノベーション・解体、公共資源の整備といった合理的な『新陳代謝』を経て、都市空間資源を再調整、再配置することで、人々の希望やニーズによりよく応え、経済、社会の発展の実情によりよく適応していくことを指す」と説明する。
1978年の改革開放以来、中国は世界最大規模で、最速の都市化のプロセスを経験してきた。現在、中国の常住人口ベースの都市化率は64%を超え、東部の一部の沿海都市では70%を超えている。
世界の経験や発展の規律からすると、都市が急速に発展する過程では、往往にして市政インフラの老朽化や渋滞、環境汚染、歴史的建造物が多く再開発が難しいといった「都市病」に直面する。
中国では現在、アーバン・リニューアルを通して、積極的に質の高い発展を実現し、人々の都市での心地よい生活に対する新たな期待に応える都市が増加している。
アーバン・リニューアルを推し進めるためには、法的保障が必ず必要となる。以前は大規模解体、大規模建設を実施することが多かったものの、中国各地は現在、こうした傾向を法律によって厳しく規制し、プチリノベーションを奨励することをアーバン・リニューアルの重要な原則にしている。
中国都市計画設計研究院の王凱院長は「アーバン・リニューアルでは、物質的空間だけでなく、歴史や文化といった精神的なものを背負っているコンテンツもリニューアルされる」と説明する。歴史と文化の保護を重視することが現在、各地がアーバン・リニューアル関連の法律を制定する際の「標準装備」となっている。