【マレーシア/シンガポール】 1-3月期の経済成長、シンガポールとマレーシアが高水準上海賃貸住宅アパマンショップベターハウス
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金融危機の影響を受け、2009年マイナス成長となったシンガポールやマレーシアなどの東南アジア諸国の一角が、力強い経済回復をみせている。シンガポールの2010年1-3月期の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比15.5%と高成長を記録、また、マレーシアも同10.1%と4半期毎では10年ぶりの高成長となった。
一方、1-3月期の消費者物価指数(CPI)はシンガポールが0.9%、マレーシアが1.3%とインフレ圧力も徐々に高まっている。これに対し、マレーシア政府は3月に続き、5月13日にも政策金利を0.25ポイント引き上げ早急なインフレ対策を行った。足元でインフレ圧力が強まっている中国に続き、将来両国も金融引き締め策が実施される可能性は高い。
なお、マレーシアは、2009年にマイナス成長となったものの、2006-08年までGDP成長率は4-6%前後と安定した成長を維持。直近3年の失業率も3%前半と足元では社会・経済ともに安定している。
ただ、いくつかの懸念材料もある。ギリシャ問題などの欧米経済の悪化や地理的にも近いタイの情勢悪化などだ。海外メディアの大方の見方として、両国の最大の懸念は、内部よりも外部環境の悪化にあるとみている。もしこれらの影響が小さければ、今後両国とも力強い経済成長を維持する可能性は高い。