【中国】ビールのABI、浙江省の工場を閉鎖へ上海賃貸住宅アパマンショップベターハウス
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ベルギーのビール世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)は、浙江省舟山市の工場を閉鎖する計画だ。中国ビール市場が落ち込む中、中国戦略の最適化を図る。買収と工場新設で中国事業を拡大させてきたABIが工場を閉鎖するのは、近年で初めてとみられる。
14日付毎日経済新聞が伝えた。ABI側が毎日経済新聞の取材に対し「舟山市の工場閉鎖は、中国事業の戦略配置の最適化を目指すものだ」と、同工場の閉鎖を認めた。
同工場の年産能力は15万キロリットルで、ほかの工場と比べて規模の効率性が低いことが閉鎖の主な原因とみられる。同じ浙江省の温州市には、年産能力120万トンの大型工場の建設が進められている。
ABIによると、中国では37工場を現在運営しており、2015年の中国での販売量は745万6,200キロリットルに上った。市場シェアは華潤雪華ビール(北京市東城区)、青島ビール(山東省青島市)に次ぐ18.6%だったという。
ABI側は「昨年の中国ビール業界はマイナス成長だったが、弊社は販売量、利益ともにプラス成長だった」などと話した。
16年の中国ビール市場について、ABIのカルロス・ブリト最高経営責任者(CEO)は「販売の下押し圧力は依然として強い」としながらも、「ハイエンドブランドの商品で業績を押し上げ、販売面で業界の勝ち組になる」と述べた。