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春節の中国人爆買い衰えず、富士山望む高級アウトレット上海賃貸住宅アパマンショップベターハウス

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三菱地所が各地で展開する高級アウトレットでは、訪日外国人の増加に伴い高級ブランド商品を中心に売り上げが好調で、昨年は過去最高となったことが分かった。中国経済の減速が懸念されるにもかかわらず、同国からの観光客は春節(旧正月)が始まってからも衰えを見せず、今のところ高い購入意欲が続いているという。
同社はグッチ、ラルフローレンなど高級ブランドが入るアウトレット事業を米不動産会社サイモン・プロパティー・グループとの合弁で展開している。施設は御殿場(静岡県)やりんくう(大阪府)、酒々井(しすい、千葉県)、鳥栖(佐賀県)など9カ所で、富士山のような観光資源や空港から近い立地だ。
同社の田島穣常務執行役員は8日、取材に対し、2015年1-12月の高級アウトレットの売上高が「前年比10%程度増え3000億円台前半と過去最高だった」とし、「中国人や東南アジアなど外国人向けが伸びた」ことを理由に挙げた。富士山に近い御殿場や成田空港に近い酒々井など4施設では、売上高に占める外国人比率が2割に達し、「訪日客の観光コースの一つになっている」と自信を示した。8日から春節が始まった中国からの訪日客も「例年並みだ」との見方を示した。

政府が2000万人の訪日旅行者数の実現を目指す中で、観光庁によると15年は前年比47.1%増の1974万人(推定)。70年の大阪万博以来45年ぶりに訪日客が出国者数を上回った。中でも中国からの訪日旅行者数は前年の2倍強の約500万人、1人当たり旅行支出でも28万3842円と突出。外国人旅行消費額の約4割を中国人が占めた。訪日外国人全体の旅行消費額は前年比7割増の3兆4771億円と過去最高を記録し、4年前の4倍以上に拡大した。

イスラム教徒用の礼拝所
同社の高級アウトレットへの外国人来場者数は15年に過去最高の140万人を見込んでいる。田島常務は「日本人全体の人口は減るし消費も伸び悩むから、訪日客をいかに取り込んでいくのかが商業施設にとっては重要だ」と話し、訪日客の取り込みに向けてきめ細かい対応をしている。
マレーシアなど東南アジアからの観光客も増えていることから、イスラム教徒用の礼拝所をアウトレット施設内に設置。免税店を施設マップに掲示したり、外貨両替施設を設置したりしているという。

中国の動向
国内消費が伸び悩む中、割安価格で高級品を買えるプレミアムアウトレットは中国人など訪日観光客を引きつけている。「中国人の好きなブランドもあれば、海外のラグジュアリーブランドや日本製も人気だ」と田島常務は話す。
ただ、今年に入り、中国経済の減速や円に対する人民元相場の下落など昨年にはなかった不安要因も出ている。同常務は「今のところ大きな影響は出ていない」とする一方で、「元安がどれくらいになるのか。元安は多少影響する」と述べた。

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