【中国】日産傘下のAESC、中国企業に車載用電池供給上海賃貸住宅アパマンショップベターハウス
日産自動車とNECの合弁会社で、自動車用リチウムイオン電池の開発や製造などを手掛けるオートモーティブエナジーサプライ(神奈川県座間市、AESC)は14日、江蘇省江陰市に拠点を置くバスメーカーの江蘇常隆客車(常隆客車)と電気バス(EVバス)用リチウムイオン電池の供給契約を結んだ。日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」に搭載しているものと同じリチウムイオン電池を全長12メートルの大型EVバス向けに100台分供給する。契約額は約12億円。
AESCが中国のローカル企業と電池の供給契約を結ぶのは初めて。常隆客車は13年前からEVバスの製造を手掛けており、同社の技術力などを考慮した上で、供給契約に至ったという。今回の契約は今年3月までの納入分で、来年には同社との契約台数が約3,000台分まで拡大する見込み。受注に対応するため、AESCの株主であるNECエナジーデバイス(神奈川県相模原市)の現地法人、NEC能源元器件(呉江)(江蘇省蘇州市)で現地生産を行うことを検討しているが、新たな生産拠点を設けることも視野に入れている。
今回、供給するリチウムイオン電池は、電池の性能を表すエネルギー密度でキログラム当たり157ワット時(Wh)。NECエナジーデバイスから電極を調達し、AESCの座間工場で製造。モジュールとして供給する。
AESCのリチウムイオン電池は中国では、日産自動車系の合弁自動車メーカー、東風日産乗用車(東風日産)の自主ブランド車「ヴェヌーシア(啓辰)」のEVタイプの車両に搭載されている。